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インドのガソリン需要は今後8.5%の伸び

インドのガソリン需要は今後8.5%の伸び

インドの人口は12億1,000万人(2011年3月1日時点)で、中国の人口14億1,700万人に次いで世界第2位。このままでいくと、2025年には中国を抜いて世界最大の人口大国になり、2050年までには16億1,380万人に達する見込みである。経済発展と人口増加に比例して、エネルギー消費が増加している。2010年のインドの石油消費量は1億5,550万トンで、アメリカ、中国、日本に次いで世界第4位である。石油消費の増加は、インドの中間所得層によるモータリーゼーションが急速に進み、ガソリンの消費が増加していることにある。

インドのバイオ燃料市場について、デンマークのNovozymes社は、2011年5月に、「2020年までには、ガソリン需要の59%を米、小麦、トウモロコシの農業廃棄物からのバイオ燃料で賄うことが出来る」という調査結果を発表した。バイオ燃料の普及拡大において、インド政府は「バイオ燃料政策(National Policy on Biofuels)」の中で、「2017年までに、輸送用燃料の20%をバイオ燃料に置き換える」と発表している。

現在、インドにおけるバイオエタノールは、さとうきびから砂糖を製造する過程の副産物である、廃糖蜜(Molassess)から製造されている。2008年度のインドの砂糖生産量は1,580万トン、廃糖蜜生産量は650万トン、廃糖蜜からのエタノール生産量は13億リットル(102万トン)であった。エタノール生産の中で、燃料として消費されたのは1.5億リットル(12万トン)で、インドの年間ガソリン消費量(173億リットル)の約1%にあたる。

今後、ガソリンの需要は年8.5%の伸びと予想され、2017年には300億リットル以上のガソリンが必要となる。廃糖蜜からのエタノールだけでは、「バイオ燃料政策」の目標を達成できないが、インドでは原料となる農業廃棄物が、豊富で「農業廃棄物からのバイオエタノール製造」に期待が高まっている。


表  世界の石油消費量上位5ヶ国の消費量(単位百万トン;2008年〜2010年)

  2008年 2009年 2010年
アメリカ 875.8 21.9% 833.2 21.3% 850.0 21.1%
中国 376.0 9.4% 388.2 9.9% 428.6 10.6%
日本 222.1 5.6% 198.7 5.1% 201.6 5.0%
インド 144.1 3.6% 151.0 3.9% 155.5 3.9%
ロシア 141.4 3.5% 135.2 3.5% 147.6 3.7%
世界計 3,996.5 100.0% 3,908.7 100.0% 4,028.1 100.0%

 

図  世界の石油消費量上位5ヶ国(2008年〜2010年)
図  世界の石油消費量上位5ヶ国(2008年〜2010年)

 

図  インドにおけるサトウキビからエタノールの製造工程と生産量(2008年度)
図  インドにおけるサトウキビからエタノールの製造工程と生産量(2008年度)

 

参考
http://indonews.jp/2011/04/12111.html
http://www.mnre.gov.in/policy/biofuel-policy.pdf
http://sugar.alic.go.jp/world/report_d/report_d1004a.htm
http://www.biofuelsjournal.com/articles/Novozymes_Report_Finds_Advanced_Biofuel_Can_Meet_50__of_India_Gas_Needs_by_2020-109541.html
BP Statistical Review of World Energy June 2011

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