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廃食油からのバイオディーゼル燃料生産が着実に増加

廃食油からのバイオディーゼル燃料生産が着実に増加

平成20年度の日本の食用油消費量は227万トンで、この内、外食産業/食品工業が190万トン、一般家庭で37万トン消費された。食用油は菜種油が最も多く、パーム油、大豆油がこれに次いでいる。一方外食産業及び食品工業から33〜35万トン、一般家庭から9〜11万トンの廃食油が同時に発生している。この内、外食産業及び食品工業からの6〜8万トン、一般家庭からの9〜10万トンにのぼる廃食油が利用されていない。

廃食油の中で最も多く再利用されているものは飼料用(配合飼料添加)で、次いで工業用(石鹸、塗料、インキ)、燃料用(ディーゼル、ボイラー用)である。これらの用途の他に、廃食油から機械系加工油(潤滑油、切削油、プレス油)を製造する開発も進められている。バイオディーゼル製造法と同じような工程で製造できる。

廃食油からのバイオディーゼル燃料の生産量は、4,471 kℓ(平成18年度)、6,229 kℓ(平成19年度)、6,949 kℓ(平成20年度)、8,568 kℓ(平成21年度)と着実に増加している。一方で製造コストは年々下がっており、104円/ℓ(平成18年度、ただし地方自治体では135円/ℓ)、124円/ℓ(平成19年度)、117.6円/ℓ(平成20年度)、99.8円/ℓ(平成21年度)であった。

廃食油は、国産バイオ燃料の原料として有望な資源であるが、最大の課題は効率の良い回収システムを構築することにある。廃食油の製造コストの中で、廃油回収平均コストは34.4円/kg(平成22年度)であった。回収コストが、製造コストの約34%も占めている。一般家庭からでる廃食油を、一度にまとまった量を食用油の入っていた容器で回収するなど、回収コストを下げる取り組みをすることで、バイオディーゼルの利用を更に進めることができる。

 

図  廃食油の発生量と利用(平成20年度)
図  廃食油の発生量と利用(平成20年度)

 

図  バイオディーゼル燃料生産量
図  バイオディーゼル燃料生産量

 

図  バイオディーゼル燃料製造コスト
図  バイオディーゼル燃料製造コスト

 

参考
全国油脂事業共同組合連合会ホームページ(http://www.zenyuren.or.jp/
全国バイオディーゼル燃料利用推進協議会;「バイオディーゼル燃料取組実態調査の概要(平成18年から平成21年)」
エコプロJAPAN蝓頁竸油から機械系加工油へ:http://ecoprojapan.com/about.html
社団法人 日本植物油協会ホームページ(http://www.oil.or.jp/

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