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中国はバイオエタノール生産で世界第3位

中国はバイオエタノール生産で世界第3位

中国におけるバイオエタノール生産は、アメリカ、ブラジルに次いで世界第3位であり、2009年は21億リットル(166万トン)が生産された。2006年に「再生可能エネルギー法」が施行されたが、この中でバイオエタノールの生産目標を、2010年までに25.3億リットル(200万トン)、2020年までに126.6 億リットル(1,000万トン)としている。

経済成長が著しい中国は、エネルギー消費が増え続け、2008年のCO2排出量は65.2億トンで世界総排出量295億トンの22.1%を占め、世界一のCO2排出国になっている。このため政府は再生可能エネルギーの利用拡大させ、CO2排出削減に取り組んでいる。

バイオエタノールの原料は、主に「トウモロコシ」である。2006年の「トウモロコシ」の生産は、1億4,549万トンで中国は世界第2位の生産国である。この「トウモロコシ」は、主に飼料(73%)と食用(27%)に自国で消費し、中国は世界第2位の消費国でもある。中国にとって「トウモロコシ」は主要穀物である。

この「トウモロコシ」は、2006年に価格が上昇、その結果、畜産物価格の上昇を引き起こした。更には在庫が減ったことで、食料の安全保障が懸念され、2007年にはバイオエタノールの生産にトウモロコシを原料とすることが制限された。

トウモロコシに代わる原料として「キャッサバ」や「サツマイモ」などのイモ類や木質バイオマスへの転換が図られている。「キャッサバ」の生産量は876万トンで「トウモロコシ」のわずか6%でしかない。イモ類の安定した供給が今後のバイオエタノール生産の課題である。

表  世界のバイオエタノール生産量(2009年、単位:億リットル)

米国 410
ブラジル 260
中国 21
カナダ 11
フランス 9
ドイツ 8
その他 41
合計 760

 

図  世界のバイオエタノール生産量(2009年、単位10億リットル)
図  世界のバイオエタノール生産量(2009年、単位:億リットル)

 

表  中国の再生可能エネルギー利用計画

再生可能エネルギー 2010年まで 2020年まで
水力 180 GW 300 GW
風力発電 5 GW 30 GW
バイオマス発電 5.5 GW 30 GW
バイオマスガス 190 億m3/年 440 億m3/年
太陽熱温水器 1.5 億m2 3 億m2
バイオエタノール 200万トン 1,000 万トン
バイオマス固体燃料 100万トン 5,000 万トン

表  中国の農作物の生産量
(2006年、単位:万トン)

農作物 生産量
トウモロコシ 14,548.5
小麦 10,446.4
キャッサバ 876.0

 

参考:
自然エネルギー世界白書2010(日本語版、翻訳NPO法人 環境エネルギー政策研究所)
(http://www.isep.or.jp/images/library/GSR2010jp.pdf)
http://daily-ondanka.com/basic/data_05.html
「中国におけるバイオエタノールの実用化」立命館国際地域研究 第31号 2010年3月(YANG, Qiuli)
“Bioethanol development in China and the potential impacts on ite agricultural economy” Applied Energy 87 (2010) 76-83 (Huanguang Qiu et al)

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