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延岡市でバイオマスー石炭の発電実証実験が始まる

延岡市でバイオマスー石炭の発電実証実験が始まる

宮崎県北部を流れ、延岡市に河口を持つ五ヶ瀬川流域の森林資源をチップ化し、これを火力発電の燃料として利用する実証実験を延岡市、延岡地区森林組合、旭化成蠅共同して進めている。五ヶ瀬川の流域は豊かな森林に囲まれており森林資源の利用は、林業従事者の雇用を創出し、森林の再生につなげ昔の森に戻す狙いがある。(図1)

実証実験の目的は、「石炭に近いコストで、森林由来の木質チップを利用できる仕組み」を作ることで、高性能林業機械による間伐材の搬出実証や、建築材および木質バイオマス材料の収集・運搬コストや搬出量を勘案した採算可能な収集・運搬システムを構築することが含まれる。

計画では、2012年7月から石炭40%と木質チップ60%を用いて発電を始める予定で、使われる木質チップは年間10万トン、CO2の排出削減量は17万トン/年が期待されている。

石炭の輸入価格は、2011年3月時点で約10,000円/トンで上昇傾向にある図2)。木質チップの発熱量は石炭の60%であるので、木質チップは石炭より安い価格とする必要がある。

木質バイオマスの利用は、CO2排出削減の他にも、雇用創出、森林再生などの重要な役割を担っている。木質バイオマスから得られた、再生可能エネルギーによる電力は、電力会社が決められた価格で買い取る、「再生可能エネルギー電力全量固定価格買取制度(FIT)」の適用が検討されている。この制度と併せて、延岡市での「森林由来の木質チップを利用できる仕組みをつくり」の成果が注目されている。

 

図 1 延岡市 (出所:「バイオマス発電設備への間伐材等の利用による生物多様性の保全」旭化成蝓
図1  延岡市 (出所:「バイオマス発電設備への間伐材等の利用による生物多様性の保全」旭化成蝓

 

図2  石炭の輸入CIF(Cost Insurance and Freight)価格 (出所:財務省貿易統計)
図2  石炭の輸入CIF(Cost Insurance and Freight)価格 (出所:財務省貿易統計)

 

参考:
「バイオマス発電設備への間伐材等の利用による生物多様性の保全」旭化成蝓
http://satoyama-initiative.org/en/wp-content/uploads/1118/D14-AsahiKasei-5.pdf
化学工業日報 他

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