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日本のバイオマスエネルギー動向

日本のバイオマスエネルギー動向

2008年度の日本の一次エネルギー供給量は、5億9,966万kL(原油換算)で、非化石エネルギーである原子力(10.4%)、水力(3.1%)、新エネルギー・地熱等(3.1%)の合計は16.6%であった。「新エネルギー」とは、太陽、風力、バイオマス、地熱、中小水力の再生可能エネルギーの内、コストが高いためその普及のために支援が必要とする再生可能エネルギーのことである。この「新エネルギー」の中で、バイオマスエネルギー供給量は、511万kL(原油換算)で全体の0.85%を占めた(図1)。

日本において年間のバイオマス発生量は、3億2,200万トンでそのうちの24%を占める7,644万トンのバイオマスは利用されていず、特に下水汚泥、廃棄紙、食品廃棄物、農作物非食用部、林地残材の未利用量が多い(表1、図2)。

再利用されていないバイオマスの中で、特に、林地残材の再利用率はわずか1%である。日本の国土の70%は森林で、世界でも有数の森林資源があるにもかかわらず、日本は木材の80%を輸入している。木材の輸入を減らし、国内の木材を利用することで、日本の林業や農村の活性化を図ることができる。そのためには、森林内に放置されている林地残材を再利用することで、荒れた森林を価値ある森林へと変えることが必要である。林地残材の再利用が強く望まれる。

 

図1  日本の一次エネルギー供給量(2008年度)
図1  日本の一次エネルギー供給量(2008年度)

 

表1  バイオマス発生量と再利用率

対象バイオマス 年間発生量
(万トン)
再利用率
(%)
再利用
(万トン)
未利用
(万トン)
廃棄物系バイオマス 家畜排泄物 8,700 90 7,830 870
下水汚泥 7,900 75 5,925 1,975
黒液 7,000 100 7,000 0
廃棄紙 3,600 60 2,160 1,440
食品廃棄物 1,900 25 475 1,425
製材工場等残材 430 95 409 21
建設発生木材 470 70 329 141
未利用バイオマス 農作物非食用部 1,400 30 420 980
林地残材 800 1 8 792
合計 32,200 76 24,556 7,644

 

図2  バイオマス発生量と再利用率
図2  バイオマス発生量と再利用率

 

参考:
「バイオマス白書2011」NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク
農林水産省「バイオマス活用推進推進計画の公表について」
(http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/bio/101217.html)
経済産業省「エネルギー白書2010」 他

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