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カンボジアで籾殻発電が近くスタート

カンボジアで籾殻発電が近くスタート

カンボジアの農業はカンボジアの基幹産業として発展し、2008年には全労働力の60%を雇用し、GDPの34%を産出するに至っている。1995年から2007年にかけて、米、トウモロコシ、キャッサバ、野菜の栽培面積及び生産高が急速に増加した。特に米の生産高は約2倍、耕作面積は約24%増加した。2010年の米の生産高は700万トンと見込まれている。

現在カンボジアでは200万トンの余剰米があるが、国内の精米施設のインフラ整備が充分でなく、隣国のベトナム、タイに籾のまま輸出している。これに対し、カンボジア政府は、2010年8月に、「更なる米の増産と米輸出拡大を行い、2015年までに、精米した米を年間100万トン以上輸出する」の方針を打ち出した。

籾から籾殻の収率は約20%なので、2010年は140万トンの籾殻が発生している。この籾殻を原料として発電すれば、1,120GWhの発電力となる。2004年のカンボジアの発電量は642GWhなので、籾殻発電で国内の電力をすべて賄える。

カンボジア最大の精米工場は、アンコール精米工場(Angkor Kasekam Roongroeung Co.,Ltd.: AKR)がある。AKRは、約30,000人の農家と稲作契約を結び、首都プノンペン市から25kmのKandal州で、精米能力6万トンの工場を運営している。2010年12月15日に、「AKRは600万US$の投資による2.5MWの籾殻発電が近くスタートさせる。現在農民は、1,100 Riel(26円)/kwhの電力代を支払っているが、この籾殻発電により900 Riel(21円)/kwhで供給する」と発表した。カンボジアはアジアで電化率が26%と最も低く、電気代が最も高い国である。籾殻発電により電気代が安くなり、農村の電化率が上がることが期待されている。


表 カンボジアの農作物の耕作面積と生産高

  1995年 1999年 2003年 2007年
耕作面積
(ha)
生産高
(万トン)
耕作面積
(ha)
生産高
(万トン)
耕作面積
(ha)
生産高
(万トン)
耕作面積
(ha)
生産高
(万トン)
2,086.0 344.8 2,157.6 404.1 2,314.3 471.1 2,585.9 672.7
トウモロコシ 51.6 5.5 95.3 9.5 93.4 31.5 142.4 52.3
キャッサバ 14.2 8.2 14.0 22.9 25.7 33.1 108.1 221.5
野菜 41.7 19.3 31.5 18.2 36.1 14.0 42.4 22.6

 

図  カンボジアの米の耕作面積
図  カンボジアの米の耕作面積

 

図  カンボジアの米の生産高
図  カンボジアの米の生産高

 

参考:カンボジア投資ガイドブック2010年1月(カンボジア開発評議会発行)
http://angkorrice.blogspot.com/2010/12/rice-husk-generator-to-power-up.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/kunibetu/gai/cambodia/pdfs/kn05_01_04.pdf

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