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フィリピンの農産物バイオマス利用

フィリピンの農産物バイオマス利用

フィリピンは農産物のバイオマスが豊富である。2006年の農産物生産量は、籾米1,500万トン、サトウキビ2,300万トン、ココナッツ1,480万トンであり、これに伴い発生するバイオマスエネルギーとして利用できる廃棄物、残渣は、稲わら1,690万トン、もみ殻290万トン、バガス(さとうきびの搾りかす)575万トン、ココナッツ殻は180万トンある。

これらのバイオマスからの発電量は、米国 NREL(National Renewable Energy Laboratory)によれば、稲わらは360MW、バガスは540MW、ココナッツ殻は20MWのポテンシャルがある。現在フィリピン政府は、26の再生可能エネルギープロジェクトを進めており、このプロジェクトにより466MWの発電が可能となる。プロジェクト費用は、総額2.77億ドル(235億円)である。フィリピンのバイオマス発電の最新情報を紹介する。

  1. 韓国の再生可能エネルギーを事業としている企業(Phil-Korean Renewable Energy Corp)は、7,126万ドル(60億円)を投じて、フィリピンのパラワン(Palawan)に30MWの発電設備を建設する。このパラワンでの発電設備建設は、現在フィリピン政府が進めている26プロジェクトの一つで、2013年から操業開始する。原料は木材チップ、イピル、ココナッツ殻を用いるが、バイオマス原料のイピル、ココナッツのための80,000ヘクタールの植林もパラワンで行う。この発電と植林で、3,000人の雇用が創出されるという。
  2. ペプシ・コーラ・プロダクツ・フィリピン蝓Pepsi Cola Products Philippines Inc)は、今後2〜3年以内に国内に11の発電プラント(合計で11〜15MW)を建設する。11の発電プラントは、ペプシ・コーラ螢椒肇觜場がある、ラユニオン(La Union)、パムパンガ(Pampanga)、ムンティンルパ(Muntinlupa)、ナガ(Naga)、セブ(Cebu)、バコロド(Bacolod)、レイテ(Leyte)、イロイロ(Iloilo)、ザンボアンガ(Zamboanga)、ダバオ(Davao)とカガヤン( Cagayan)である。1発電プラントは、1.2 MWのコージェネ型発電所で建設費は270万$(2.3億円)と見込んでいる。バイオマス原料は籾殻と木質チップ蠅如農家からバイオマスを有償で買い取り、発電プラントで得た電力と蒸気はボトル工場で利用する。


表 フィリピンの農作物生産量とバイオマス エネルギーとして利用できる廃棄物、残渣量:2006年(単位万トン/年)

農作物生産量 発生するバイオマス
籾米 1,500 稲わら 1,690
籾殻 290
サトウキビ 2,300 バガス 575
ココナッツ 1,480 ココナッツ殻 180

 

図 フィリピンのバイオマス量:2006年
図 フィリピンのバイオマス エネルギーとして利用できる廃棄物、残渣量:2006年

 

参考:
「Biomass Energy Development: Opportunities, Experiences & Challenges in the Philippines and ASEAN」Bronzeoak Philippines 資料
Manila Standard Today (2010年11月4日、2010年2月23日)

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