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ブルネイ・ダルサラームは経済の多様化へ

ブルネイ・ダルサラームは経済の多様化へ

ブルネイ・ダルサラーム国はカリマンタン島(ボルネオ島)の北部に位置し、国土面積5,765km2、人口40.6万人(2009年)の国である。この国は石油や天然ガスの化石燃料資源を多く埋蔵しており、これら資源の輸出で、国内GDPのほぼ半分を獲得して、経済的に豊かな国である。

ブルネイ国内の一次エネルギーの供給源は石油と天然ガスだけで、そのいずれの資源もほぼ全量が国内生産で賄われている。バイオマス・廃棄物のエネルギーとしての国内供給は、1971年には全エネルギー供給の9%程度であったが、その後減少して、1993年には0%となり今日に至っている。

石油は2025年に、天然ガスは2039年に枯渇すると言われている。ブルネイ政府は将来に向けて、石油、天然ガスに替わるエネルギーとして、再生可能エネルギーの利用を目指している。その一つが太陽エネルギーである。熱帯地方のブルネイは太陽エネルギーが豊富でかつ1年中利用できる。現在、東南アジア最大の太陽光発電(1.2 MW)の実証研究・運用評価を、ブルネイ政府と日本の三菱商事蠅共同で実施している。ブルネイ政府は更なる再生可能エネルギー利用に向け、2009年6月23日に、国際再生可能エネルギー機関(IREA: International Renewable Energy Agency)に加盟した。

ブルネイ政府は、石油、 天然ガスに依存する産業構造を改める目的で、経済の多様化を進めている。その一つが石油・天然ガスを原料に、国内でメタノールを製造する石油「川下」産業である。三菱ガス化学蝓伊藤忠商事蝓▲屮襯優ぁΕ淵轡腑淵襦Ε撻肇蹈螢▲(Brunei National Petroleum Company)の3社の合弁会社であるBMC(Brunei Methanol Company)が、2010年5月からメタノールの製造・出荷を開始した。メタノールの生産量は年間85万トンであり、ホルマリン、酢酸などの原料として、更にはバイオディーゼル製造の原料として経済成長が続くアジア向けに輸出するとしている。


表 ブルネイの一次エネルギー供給:2007年 (石油換算 百万トン)

  石油 天然ガス 合計
国内生産 9.919 10.275 20.194
輸入 0.008 0 0.008
輸出 -9.161 -8.246 -17.407
一次供給 0.766 2.029 2.795

 

図 ブルネイの一次エネルギー供給:2007年 (石油換算 百万トン)
図 ブルネイの一次エネルギー供給:2007年 (石油換算 百万トン)

 

図 ブルネイの一次エネルギーに占めるバイオマス・廃棄物の割合
図 ブルネイの一次エネルギーに占めるバイオマス・廃棄物の割合

 

図 経済の多様化を進めるブルネイ・ダルサラーム国
図 経済の多様化を進めるブルネイ・ダルサラーム国

 

参考:
IEA (International Energy Agency)ホームページ:http://www.iea.org/
http://www.tradingeconomics.com/brunei/combustible-renewables-and-waste-percent-of-total-energy-wb-data.html
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