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海藻から高効率でバイオエタノール製造技術を開発

海藻から高効率でバイオエタノール製造技術を開発

日本の国土は約38万km2で世界第60位だが、領海と排他的経済水域を合わせた面積は約447万km2で世界第6位となる。この膨大な海洋面積を利用して、「藻類の海洋バイオマス」を生産し、バイオ燃料とする開発が急速に高まっている。

東北大学は、2010年7月14日、「東北電力蠅閥ζ韻如海藻から高効率でバイオエタノールを生産する技術を開発した」と発表した。この技術は、海藻であるコンブやホンダワラに酵素を加え液状化し、これに酵母・バクテリアを加え発酵させる。約2週間で、海藻1kgから200mℓのバイオエタノールが製造できた。

東北電力蠅寮臑羃侘枠電所では、冷却水用の海水取水口に年間約300トンもの海藻が流れ込み、廃棄物として処理している。開発された技術を使えば、今までの「廃棄物」が「海洋バイオマス」資源となり、得られるバイオエタノールは発電所の燃料として使用できる。

藻類がバイオ燃料の原料として注目されているのは、バイオ燃料生産量の高さである。大豆からのバイオ燃料生産量は、年間1ha(ヘクタール)あたり1,900ℓ、パーム油5,950ℓに対し、藻類は98,500ℓと格段と高い。更に藻は樹木と比較して10倍のCO2を吸収する能力がある。

2010年7月29日にNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、2030年頃の本格導入を見据えた、「次世代バイオ燃料の技術開発プロジェクト」の委託先を発表した。8テーマのうち、4テーマが「微細藻類からのバイオ燃料製造技術開発」である。藻類が、世界のエネルギー問題と地球温暖化問題を解決する可能性は大きい。

 

図 日本の排他的経済水域
図 日本の排他的経済水域
(海上保安庁サイトhttp://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html)

 

図 バイオ燃料生産量(資料「藻類バイオマスエネルギーの展望」筑波大 渡邉信教授)
図 バイオ燃料生産量(資料「藻類バイオマスエネルギーの展望」筑波大 渡邉信教授)

 

図 NEDO 「次世代バイオ燃料の技術開発プロジェクト」
図 NEDO 「次世代バイオ燃料の技術開発プロジェクト」

 

参考:
・東北大学プレスリリース:http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2010/07/press20100715-01.html)
・NEDOプレスリリース:
https://app3.infoc.nedo.go.jp/informations/koubo/press/FF/nedopressplace.2009-06-08.5858382467/nedopress.2010-07-26.7742363322/)

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