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国産バイオディーゼル燃料製造・利用拡大に向けて

国産バイオディーゼル燃料製造・利用拡大に向けて

2008年のバイオディーゼルの世界総生産量は、1,200万kℓ(キロリットル)に対し、日本の生産量は0.7万kℓであった。日本におけるバイオディーゼル燃料の多くは廃食油から製造されており、原料となる廃食油は一般家庭およびレストラン等の事業者から回収されているため、回収場所が分散し、個々の回収量も少ないのが現状である。国内のバイオディーゼル燃料を製造する業者は66あるが、そのうち年間100kℓ以上の生産を行なっている業者数は13であり、多くは100kℓ未満の中小規模の事業者である。

日本の廃食油の排出量は業務用で約30〜35万トン、家庭用で約10万トンで合計で約40〜45万トンである。45万トンの廃食油から49万kℓのバイオディーゼルが製造できる。日本の軽油消費量は年間約4,000万kℓであり、日本において制定されたバイオディーゼル混合比率5%からすると、バイオディーゼルは200万kℓ必要となり、約500万トンのCO2排出削減効果が見込める。軽油代替となる200万kℓのバイオディーゼルの内49万kℓは、食用廃油から賄うことができるが、残りは他の原料から製造する必要がある。

国産バイオディーゼルの製造・利用拡大に向けて、様々な取り組みが行なわれている。廃食油以外の原料を使用したり、簡易製造プロセスの開発および利用方法の拡大が実施されている。最近の日本におけるバイオディーゼルの普及拡大に向けた取り組みを表にまとめた。


表 国産バイオディーゼルの製造・利用拡大に向けて、様々な取り組み

実施者 バイオディーゼル拡大に向けての取り組み
螢侫船ミ、産業技術総合研究所 ディーゼル車(トラック・バス)の排ガス中のすすを燃焼して、除去する装置を開発。これにより100%バイオディーゼル燃料が使用可能となる。
トヨタ自動車蝓日野自動車蝓⊂赦促轡Д訐侈 水素化バイオディーゼル燃料とFTD(Fischer-Tropsch Diesel)燃料との混合燃料による、バスでの実証運行を2010年7月1日から開始。
戸田建設蝓⊂掌融 「廃食用油資源化に関する協定」を2010年7月に戸田建設蠅半掌融圓締結。戸田建設蠅、松戸市民からの廃食用油を原料としてバイオディーゼルを製造する。
神戸大学、NPO法人なでしこファミリー、佐藤商事蝓↓螢▲鵐ス ジャトロファ油を原料として、機械的な攪拌・混合を行なって、これを50%軽油と混合してディーゼルエンジンやボイラーで燃焼試験を実施。50%混合燃料でおおむね軽油や重油と変わらないことを確認。

 

図 日本のバイオディーゼル製造事業者(出典バイオディーゼル燃料取組実態調査の概要(平成20年度実績)
図 日本のバイオディーゼル製造事業者(出典:バイオディーゼル燃料取組実態調査の概要(平成20年度実績))

 

参考:
「バイオディーゼル燃料取組実態調査の概要(平成20年度実績)」全国バイオディーゼル燃料利用推進協議会資料、環境新聞、「UCオイル(廃食用油脂)リサイクルの手引き」全国油脂事業協同組合連合会資料 他

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