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不要衣料品からバイオエタノール生産プロジェクトが本格スタート

不要衣料品からバイオエタノール生産プロジェクトが本格スタート

日本では、毎年約200万トンの繊維製品が不要品として排出されている。この内、衣料品が144万トン、寝具・インテリア用の繊維製品が56万トンである。不要衣料品は、繊維関連事業者から10万トン、一般家庭から134万トン排出されているが、再利用されているのは家庭からの衣料品で、年間わずか28万トン。不要衣料品のリサイクル率は19%でしかない。残りの116万トンは焼却、埋め立ての廃棄処分されている。再利用が進まない理由は、素材および衣料製品が多様化し、再利用の用途が無いことが挙げられる。

一般家庭の不要衣料品を回収し、リサイクルする「FUKU-FUKUプロジェクト」が、2010年6月から本格的にスタートした。ベンチャー企業の日本環境設計蠅、このプロジェクトを立ち上げた。木綿を素材とする衣料品は全体の50〜60%で、この木綿はバイオエタノール原料となるセルロースを95%以上含んでいる。同じ草木系バイオマスである籾殻のセルロース含有率は40%、杉・ひのきは53%と低く、木綿を原料とすると高収率でバイオエタノールが製造できる。

木綿からバイオエタノールの製造実験は、日本一のタオル産地・愛媛県今治市で、小型プラントを用いて2009年から実施されている。タオルの切れ端を原料とした木綿100kgから、バイオエタノール60ℓを製造できる。得られたバイオエタノールは、タオル製造過程で用いるボイラーの燃料として使われている。木綿以外のウール、ポリエステルなどの繊維素材は軽質油、コークス、コークス炉ガスにリサイクルされ、繊維製品の100%リサイクルが可能となった。

2009年度は、「FUKU-FUKUプロジェクト」の実験で、3.2トンの衣料品を回収した。2010年度は、本格的に回収を行い50トン、今後は参加企業を増やして年間15万トンの衣料品を回収し、100%リサイクルを目指す。


図 不要繊維製品の排出量とリサイクル
図 不要繊維製品の排出量とリサイクル

 

図 草木系バイオマスのセルロース含有率
図 草木系バイオマスのセルロース含有率

 

図 FUKU-FUKU プロジェクト
図 FUKU-FUKU プロジェクト

 

参考:
日本環境設計螢曄璽爛據璽検http://www.ecob100.com/entry/jeplan.html
「平成18年度繊維製品リサイクルの現状調査」中小企業基盤整備機構調査、産経新聞 他

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