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マレーシアのバイオ燃料はパーム油が原料

マレーシアのバイオ燃料はパーム油が原料

2007年のマレーシアの一次エネルギー供給量は74.83百万トン(石油換算)で、内訳は石油37.4%、天然ガス46.3%であり、石油、天然ガスの依存度が大きい。廃棄物等の再生可能エネルギーの割合は、3.9%と小さい。しかし、政府は石油海外依存度を低くするために、再生可能エネルギーを2010までに6%、2015年までに11%とする目標を立てている。

一次エネルギーの国内生産は94.37百万トン(石油換算)で、この内51.38百万トン(石油換算)を輸出している。国内生産している天然ガスや石油の約54%を輸出しており、マレーシアはエネルギー輸出国である。しかし「天然ガスは33年間の埋蔵量があるが、石油は19年間」と政府は予想し、しかも石油の国内需要の急速な高まりもあって現在は石油を輸入している。天然ガスは国内生産の46%を輸出している。
天然ガスの日本への輸出は、2008年度は1,413万トンで、日本の天然ガス消費量の19.6%を占めた。日本とマレーシアのエネルギーの結びつきは深い。

マレーシアはパーム油の生産国でもある。2008年のパーム農園面積は120万ヘクタールで、1,776万トンのパーム油の生産量があった。パーム油生産量は、インドネシアの2,025万トンに次いで世界第2位である。パーム油はマレーシアの輸出額の約4.2%(2002年)を占める重要な外貨獲得源である。政府は、石油海外依存度の低減、パーム油価格の安定、バイオ燃料の輸出を目的として、パーム油からのバイオディーゼルの生産・普及に力を入れている。2007年にはバイオディーゼルの生産量は12万トンで、軽油に対してバイオディーゼルを5%まで混合することが認められている。

バイオディーゼル生産コストの内、原料であるパーム油コストが85%を占める。パーム油が高騰すれば、バイオディーゼルはコスト競争力を失い生産量は減少する。政府はバイオディーゼルの輸出を促進している。しかし、今後マレーシアのバイオディーゼル輸出は、パーム油価格が安定し、バイオ燃料の需要が世界的に増大するかどうかで決まってくる。


表 マレーシアの一次エネルギー供給(2007年)単位:石油換算(百万トン)

  石油 天然ガス 石炭 水力 再生可能
エネルギー
合計
国内生産 36.03 54.29 0.58 0.56 2.91 94.37
輸入 17.98 5.43 8.43 0.00 0.00 31.84
輸出 26.04 25.07 0.27 0.00 0.00 51.38
一次供給 27.97 34.65 8.74 0.56 2.91 74.83

 

図 マレーシアの一次エネルギーの国内生産・輸入・輸出(2007年)
図 マレーシアの一次エネルギーの国内生産・輸入・輸出(2007年)

 

図 マレーシアの一次エネルギー供給(2007年)
図 マレーシアの一次エネルギー供給(2007年)

 

参考:
IEA(International Energy Agency)ホームページ http://www.iea.org
農林水産政策研究 第15号(2009)19-40 (小泉達也)、マレーシアハンドブック第8版(マレーシア日本人商工会議所 発行)他

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