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ニュージーランドのバイオ燃料利用

ニュージーランドのバイオ燃料利用

2つの主な島と多数の小さな島からなるニュージーランドは、国土面積が27.5万km2と日本の3/4、人口は433万人(2009年)である。畜産、酪農を主とする農業国、農産品輸出国で、乳牛は580万頭、羊は3,240万頭で人口より多い。

2008年度の一次エネルギーの供給量は766.0 PJ:Peta Joule(原油換算で1,830万トン)で、最も多いのは石油で、次いで再生可能エネルギーが31.5%と高い。再生可能エネルギー比率が高い国は、アイスランド(70%)、ノルウエー(50%) についでニュージーランドは、世界第3位である。再生可能エネルギーは、地熱、水力が主であるが、木質系バイオマスが16.8%あり重要なエネルギー源となっている。木質バイオマスは、ほとんどが木質ペレットに加工され、熱源として利用されている。表にニュージーランドの一次エネルギーと再生可能エネルギーの供給量を示した。

バイオ燃料の普及拡大にも力を入れている。2008年にバイオ燃料法(Biofuel Act)が成立した。バイオ燃料の販売を石油会社に義務付ける法案で、バイオディーゼルは軽油に5%混合、バイオエタノールはガソリンに3%〜10%混合して販売されている。 表にニュージーランドのバイオ燃料の製造・利用状況を示した。

国は、国内のバイオディーゼル製造を支援する目的で、2009年7月1日から3年間、1ℓ当たり最大42.5セント(約30円)の生産補助金を支給している。総予算は3年間で3,600万ドル(約25億円)に昇る。


表 ニュージーランドの一次エネルギー供給量(2008年度)

エネルギー 供給量(PJ) 供給量
(原油換算:万トン)
石炭 83.1 198.5
石油 280.8 670.8
天然ガス 159.9 382.0
再生 241.0 575.5
廃熱 1.2 2.9
合計 766.0 1,829.7


表 ニュージーランドの再生可能エネルギー(2008年度)

再生エネルギー 供給量(PJ) 供給量
(原油換算:万トン)
水力 80.3 191.8
地熱 113.2 270.4
太陽光 0.3 0.8
風力 3.8 9.1
バイオガス 2.9 6.9
木質 40.4 96.5
合計 241.0 575.5

 

図 ニュージーランドの一次エネルギー供給量(2008年度)
図 ニュージーランドの一次エネルギー供給量(2008年度)



図 ニュージーランドの再生可能エネルギー(2008年度)

 

表 ニュージーランドのバイオ燃料製造・利用

バイオ燃料 製造・利用
バイオディーゼル
  • 精肉加工で出る脂、廃食油、なたねを原料として製造中。藻類からの製造を研究中
  • ディーゼル燃料への混合率を5%にして店頭販売
  • 2012年には、年間のディーゼル燃料消費量350万kℓの2%にあたる7万kℓの製造販売が目標
バイオエタノール
  • 酪農からの乳製品(副生成物の乳糖)を原料として製造中
  • ブラジルからバイオエタノールを輸入
  • ガソリンへの混合率を3%〜10%にして店頭販売

 

参考:
IEA Renewables Information 2008、Ministry of Economic Development (New Zealand: NZEECS Annual Report 2008/09
http://www.med.govt.nz/templates/StandardSummary____33.aspx)他

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