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フィリピンのバイオ燃料利用

フィリピンのバイオ燃料利用

フィリピンの2008年度の一次エネルギー供給量は3, 930万トン(原油換算)で、この内、国内供給は2,191万トンでエネルギーの自給率は55.8%であった。廃木材やバガス等のバイオマスエネルギーは554万トンで、全体の14.1%を占めており、重要なエネルギー資源となっている。更にココナッツオイルからココナッツ・ディーゼル(CME:Coconut oil Methyl Ester)の抽出と実用化に成功していて、2008年度は原油換算で4万トンの供給があった。表にフィリピンの一次エネルギー供給量を示す。

エネルギーの海外依存度は高く、政府は「エネルギー自給率を2010年には60%に引き上げる」目標を掲げ、代替燃料計画(Alternative Fuels Program)を推進している。バイオ燃料法(2007年発効)により、2007年5月から軽油にバイオディーゼルの混合(2%混合)を義務づけた。更に2009年2月からは、ガソリンにバイオエタノールの混合(5%混合)を義務づけ、2011年には10%混合とする計画である。

ガソリン消費量は年間約400万kℓであり、バイオエタノール5%混合によりバイオエタノールは20万kℓ必要である。しかし国内ではLAC(Leyte Agri Corp)とSCBI(San Carlos Bioenergy Inc)の2社合わせて3.3万kℓに過ぎず、不足分はブラジルから輸入している。バイオエタノールの10%混合に向けて、2010年4月12日、日揮蠅醗貌C蘊事蠅蓮屮侫リピンの事業パートナーと共同でGFII(Green Future Innovations Inc)を設立し、フィリピン最大級のバイオエタノール製造事業および発電事業に着手した」と発表した。2012年2月から5.4万kℓの国産バイオエタノールの販売を開始する。この量は、2011年から10%混合で必要となるバイオエタノール(約40万kℓ)の13.5%であり、その分輸入を減らすことができる


表 フィリピンの一次エネルギー供給量(2008年度)

供給 エネルギー 原油換算供給量(万トン)
国内 石油 63
天然ガス 302
石炭 181
地熱 875
水力 212
バイオマス 554
CME 4
国内計 2,191
輸入 石油(輸入) 1,335
石炭 404
輸入計 1,739
合計 3,930


図 フィリピンの一次エネルギー供給量(2008年度)
図 フィリピンの一次エネルギー供給量(2008年度)


表 フィリピンのバイオエタノール製造工場(稼動中2社と着手企業)

製造会社 バイオエタノール製造
Leyte Agri Corp(LAC):Leyte州 2008年10月からサトウキビを原料として製造し生産量は年3,000kℓ。バイオエタノールはPetronに販売。
San Carlos BioEnergy Inc.(SCBI):
Negros Occidental 州
2009年1月からサトウキビを原料として製造し生産量は年30,000kℓ。
Green Future Innovations Inc(GFII):
Isabela州
2012年2月から販売開始。サトウキビを原料に年54,000kℓ製造。サトウキビの搾りかすのバガスを燃料として発電出力19,000kWの火力発電所も建設。

参考:
APEC Energy Database、
http://www.tripleiconsulting.com/philippines-business-registration/philippines-investments/value-propositions/bioethanol/
伊藤忠、日揮ホームページ他

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