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日本の2008年度CO2排出量が確定

日本の2008年度CO2排出量が確定

日本政府(環境省)は、2010年4月16日、2008年度のCO2排出量の確定値を発表した。2008年度のCO2排出量は12億1,400万トンで、これは京都議定書の規定による基準年(1990年度)比で6.1%の増加であった。2009年末に閣議決定された「新成長戦略」では、2020年までにCO2排出量を1990年比で25%削減する目標を掲げている。表に1990年度、2008年度のCO2排出量と2020年度の目標値を示した。

自動車・船舶等の運輸部門からのCO2排出量は2億3,500万トンで全体の19%にあたる。1990年比でみると、CO2排出量は1,800万トン(8.3%)の増加しており、全体の6.1%を上回っている。

運輸部門のCO2排出は、石油からのガソリン、軽油燃料による。この燃料の代わりにバイオ燃料を用いればCO2排出削減が可能となる。バイオ燃料は、燃焼時のCO2排出はカーボンニュートラルでゼロであるが、原料の栽培や燃料製造時にCO2が発生する。さらにバイオマスはバイオ燃料以外にも発電等、他のエネルギー利用が可能であり、より効率の良いバイオマス利用が望まれる。このことから、経済産業省は2010年3月に、「バイオ燃料によるCO2排出量は、ガソリンのCO2排出量(81.7g-CO2/MJ)と比較して50%以下であれば温暖化対策として有効」との指針を発表した。

バイオ燃料は、単独あるいはガソリン、軽油に混合して使用することが可能で、既存の輸送用内燃機関に利用できる。更に既存の流通インフラを生かして、バイオ燃料を利用でき容易に導入可能である。バイオ燃料は、地球温暖化対策として極めて有効な燃料である。


表 日本のCO2排出量(2008年度、単位100万トン)

部門 1990年度 2008年度 2020年
エネルギー起源 産業部門(工場等) 482 419  
運輸部門(自動車、船舶等) 217 235
業務その他部門(商業・サービス・事務所等) 164 235
家庭部門 127 171
エネルギー転換部門(発電所等) 67.9 78.2
非エネルギー起源 工業プロセス 62.3 50.3
廃棄物(焼却等) 22.7 25.9
燃料からの漏出 0.04 0.04
合計 1,144 1,214 858


図 2008年度の日本のCO2排出量
図 2008年度の日本のCO2排出量


図 部門のCO2排出量(1990年度、2008年度)
図 部門のCO2排出量(1990年度、2008年度)

 

参考:
環境省プレスリリース(2010年4月:2008年度の温室効果ガス排出量(確定値)について)、経済産業省プレスリリース(2010年3月:バイオ燃料導入に係わる持続可能性基準等に関する検討会)他

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