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ベトナムの籾殻発電所1号機が2010年1月に稼動

ベトナムの籾殻発電所1号機が2010年1月に稼動

プノンペンの南東約140kmのドングタップ州のLap Vo(ラップ ボー)に、2010年1月から10MWの籾殻発電所が稼動し始めた。ベトナムで最初の、籾殻発電所である。 毎年7,200万〜8,000万kWhを発電し、1年間で5万トン-CO2の削減効果があり、7年間の合計では35万トン−CO2削減効果が見込まれる。このCO2削減効果は、CDM案件であり、ドイツのRWE Power社が推進した。

ベトナムでは籾殻(低位発熱量3,346kcal/kg)が2010年では752万トン発生し、2020年には790万トンに増加すると見られている。現在、メコンデルタ地帯のカント市にも18MWの大型籾殻発電所が建設中であり、2010年中には完成する。これによりベトナムでは150万トンの籾殻が利用され、12億 kWh(発電効率約20%)が発電されると見込まれている。

また、籾殻発電の先進国であるタイの籾殻発電状況を下表に示すが、籾殻専焼発電所の能力は88.55MWに達している。

表 タイでの籾殻発電状況(籾殻専焼のみ。他にバカスなどとの混合燃焼もある)

能力操業年場 所投 資 額会社名・その他
3 MW1988BangwueThai Power Supply
10.4 MW1991BangpakongThai Power Supply
37.15MW1996PanomsarakhamThai Power Supply
6 MW----Chai-Nat(流動床燃焼)Biomass Power Plant
10 MW2003Roi-Et6億バーツ(20.4億円)J-Coal・ストーカー炉籾殻270t/d
22 MW2005Pichit3,400万ドル(40.8億円)中部電力・籾殻15万トン/年
タイの籾殻発電能力は以下の通りである
486MW潜在発電能力タイ全体で589万トンの籾殻発生

写真 籾殻運送中のトラック
写真 籾殻運送中のトラック

尚、籾殻は完全燃焼すると、その灰の成分はSiO2成分が95%以上でK2Oが1〜2.5%含まれ、不純物は極めて少ない。籾殻灰は籾殻の細胞構造をそのままSiO2質骨格として残すので、多孔質かつ大きい表面積を有する。しかも、燃焼条件を制御することで籾殻灰の結晶化度と結晶相を制御できる。低温下または短時間の燃焼では非晶質シリカになるが、高温下、長時間燃焼ではクリストバライト、次いでトリジマイトに結晶化していく。商品価値の高い籾殻灰を副生させると、籾殻発電事業の採算性を大きく好転する。

出典:
新聞「Vietnam News」2009年11月14日
http://vietnamnews.vnanet.vn/Industries/193994/Viet-Nam-eyes-rice-husks-as-source-of-clean-energy.html
https://rwe.com/web/cms/mediablob/de/359280/data/346364/51634/rwe-power-ag/klimaschutz/cdm-ji/CDM-BIOMASS-POWER-PROJECT-LAP-VO-VIETNAM.pdf

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