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木質バイオマス発電によるグリーン電力利用が普及拡大

木質バイオマス発電によるグリーン電力利用が普及拡大

グリーン電力は、バイオマス、風力、太陽光などCO2を増やさない自然エネルギーで発電された電力で、なかでも木質バイオマス発電は、天候に左右されず、安定的に発電できることで近年注目を集めている。このグリーン電力は、現在2つのシステムで利用されている。

一つ目のシステムは、地域の電力は、地域の資源を用いる「電力の地産地消」によるものである。山形県は、木質バイオマス資源が豊富である。特に村山市周辺は有数のさくらんぼ果樹産地であり、間伐材、伐採木など未利用の林業バイオマス資源が年間13万トン発生している。この木質バイオマスを地域ぐるみで発電に利用する目的で、「やまがたグリーンパワー」は、2006年にガス化発電所(2,000kW)を立ち上げた。年間1,500万kWhの発電量である。

この電力について、2010年2月に村山市と「やまがたグリーンパワー」は、電力需給契約を結んだ。村山市は、市庁舎の他、市民会館、市民体育館、小中学校7校などで使う電力を、このグリーン電力で賄う。このグリーン電力は、村山市が使用する電力の70〜80%にも達する。村山市による「電力の地産地消」は、日本で始めての取り組みで、年間1,280トンのCO2削減効果がある。

二つ目は、「グリーン電力証書システム」で電力を使用する仕組みである。グリーン電力を使用したい企業や個人などが、発電コストを負担し、自然エネルギーによる発電を委託する仕組みである。この仕組みを用いれば、発電所から遠く離れた場所であってもグリーン電力を使えるようになる。企業は、証書によってCO2削減への貢献を証明できる。

グリーン電力証書契約企業の日本最大規模を誇るのがソニー株式会社である。ソニー株式会社の国内グリーン電力証書契約量は、2006年2,040万kWh、2007年3,640万kWh、2008年(10月)5,545万kWh、2009年(7月)には7,094万kWhとなって年々増加している。全体の約49%(3,500万kWh)は、木質バイオマス発電所から供給される電力である(表)。林業の盛んな北海道網走郡津別町で発電される豊富な自然エネルギーを、東京のオフィスでも利用することが可能になっている。


表 ソニーのグリーン電力証書契約による木質発電

発電場所木質発電所年間契約量
秋田県能代市能代バイオマス発電所1,600 万kWh
北海道網走郡津別町津別バイオマス発電所1,800 万kWh
岐阜県白川町白川バイオマス発電所100万kWh

図 ソニーのグリーン電力証書契約量
図 ソニーのグリーン電力証書契約量

図 ソニーのグリーン電力証書契約量(2009年7月)
図 ソニーのグリーン電力証書契約量(2009年7月)


参考:日刊木材新聞、河北新報、ソニーホームページ他

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