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バイオマス熱利用事業が日本各地で立ち上げ

バイオマス熱利用事業が日本各地で立ち上げ

バイオマス、太陽、風力の「新エネルギー」は、低炭素化社会実現のための貴重なエネルギーであり、日本政府は今後積極的に導入していく方針である。2005年度の「新エネルギー」導入実績は、原油換算で1,160万キロリットルで、日本の一次エネルギーに占める割合は2.2%であった。今後の導入目標(最大導入ケース)は、2010年度1,910万キロリットル、2020年度2036万キロリットル、2030年度3,202万キロリットルで、一次エネルギーに占める割合を、それぞれ3%、4%、6%と拡大させる。

新エネルギーの内「バイオマス熱利用」の導入計画は、2005年度の実績142万キロリットルに対し、2010年度308万キロリットル、2020年度330万キロリットル、2030年度423万キロリットルである。2030年度には、2005年度の3倍の「バイオマス熱利用拡大」を、日本政府は目指している。

「バイオマスの熱利用」は、林地残材、間伐材等の木質バイオマスを、チップやペレットにして燃焼して、熱エネルギー源として利用する方法が一般的である。これら木質バイオマスは、日本各地に少量で分散して発生している。そのために、地方が創意工夫を生かして、その地方に適した使われ方をしている。最近、日本各地で木質バイオマスの利用拡大が進んできている。北海道の函館から佐賀県の唐津までの、7件の木質バイオマスの利用を紹介する(表)。


図 日本の新エネルギーの導入量(2005年実績と目標)
図 日本の新エネルギーの導入量(2005年実績と目標)


表 日本各地の木質バイオマスの熱利用

地域木質バイオマスの利用
北海道・函館市木の粉を固めて円筒状にした木質ペレットを、昆布乾燥用ボイラーで使用。 (2009年8月試験)。木質ペレットは灯油代替可能。
秋田県・大館市間伐材や林地残材の木質ペレットストーブを2009年冬に90台設置。ペレット消費量はひと冬で130トン。
宮城県・大崎市YKKAPが、東北事業所にバイオマスボイラーを導入し年間3,500トンのCO2排出削減(2009年11月に稼動)。同事業所で製造する木質ペレットを燃料として使用。
山形県・飯豊町ペレットストーブの燃料となる木質ペレット製造設備が完成(2009年10月)。年間400トン生産し、50円/kg で販売。
福島県・いわき市協同組合いわき加工センターの木材乾燥用ボイラーの燃料に、製材端材、プレナー屑、樹皮のバイオマスを使用。(2009年11月)年間790トンのCO2排出削減が可能。
島根県・隠岐の島町壱岐の島町は面積の90%が森林で、林道が整備されてバイオマス調達に適している。2010年2月に木質バイオマス燃料化プラントを建設。
佐賀県・唐津市公設温泉施設で木材チップを燃やし温泉を沸かす木質チップボイラーを導入決定(2010年6月着工)。現在灯油20万キロリットル消費しているが、設備導入により2万キロリットルに削減。

図 日本各地の木質バイオマスの熱利用
図 日本各地の木質バイオマスの熱利用


参考:資源エネルギー庁資料、北海道新聞、日経産業新聞、毎日新聞、山形新聞、西日本新聞他

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