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パームヤシ空果房の輸入量が拡大

パームヤシ空果房の輸入量が拡大

世界の2008年度の植物油生産は、約1億3,800万トンであった。その内でパームヤシの果実から得られるパーム油が最も多く、4,448万トンの生産で植物油全体の32.2%を占めている。生産量は、2004年度が3,365万トンであったが、この5年間で32.2%も増加した。今後も生産量は増加すると期待されている。主な生産国は、世界1位はインドネシアで、2008年度は2,025万トン、第2位はマレーシアであり1,776万トンで、この2国での生産量は3,801万トンで全体の85%を占めている。

パーム油を生産する過程において、パーム油残渣が大量に排出されるが、特に空果房(EFB: Empty Fruit Bunch)はほとんど利用されておらず、そのまま廃棄されている。パーム油1トンの生産で、空果房は1.07トン排出されていることから、インドネシアでは年間約2,200万トン、 マレーシアでは年間1,900万トンもの空果房が、廃棄されている。

空果房は、発熱量が4,400 kcal/kg-dryの木質バイオマスで、かつ塩素の含有量が少ないために、バイオ燃料として有望である。日本企業は、インドネシア、マレーシアで大量にかつ安定して発生する空果房に着目し、日本の電力、化学、製紙、セメント会社での利用を開始した。これら空果房利用企業は、地球温暖化対策として重油や石炭の代替燃料として、バイオ燃料の利用を拡大させている。トクヤマ、オリックス、伊藤忠商事の日本企業が、相次いで東南アジアからの空果房の調達し、日本での利用を進めている(表)。


図 パーム油の生産量
図 パーム油の生産量


図 インドネシアとマレーシアのパーム油生産量
図 インドネシアとマレーシアのパーム油生産量


空果房利用会社、
空果房輸入商社
空果房(EFB)の利用
トクヤマ
(利用会社)
2009年10月から徳山製造所で、石炭にEFBを10%混合し、発電ボイラー燃料として利用開始。EFBを年間3万〜4万トン使用し、年間7万トンのCO2排出削減効果。
オリックス
(商社)
マレーシアとインドネシアの企業からEFB50万トンの調達枠を確保。2010年4月から電力、製紙会社に年間10万〜20万トン納入し、10億〜20億円の売り上げを見込む。今後は100万トンまで拡大する。
伊藤忠商事
(商社)
パーム油世界最大手のフェルダ・パーム・インダストリーと合弁で、マレーシアで2009年11月にEFBから固形燃料を製造する合弁会社を設立。 年間生産量は24,000トンで、日本に輸入し2012年から東京電力で利用。 今後、生産量を12万トンに上げる。

参考:社団法人 日本植物油ホームページ、日本経済新聞、日経産業新聞他

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