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バイオエタノールの製造・利用が本格化

バイオエタノールの製造・利用が本格化

日本政府は、バイオエタノールの普及目標を、2010年に5万キロリットル、2020年に100万キロリットル、2030年に380万キロリットルと掲げている。この普及目標に対するバイオエタノールの原料は、現在は糖質系バイオマスであるが、将来は食料と競合しない草木系、木質系バイオマスで賄う計画である。

バイオエタノールを自動車の燃料として利用するために、バイオエタノールをガソリンに混ぜて使用する。日本では2通りの方法が採用されている。

  1. バイオエタノールを、ガソリンに混合して使用(重量比で3%混合した「E3燃料」を販売中)
  2. バイオエタノールとイソブテンから合成した「バイオETBE(Ethyl Tertiary Butyl Ether)」を、ガソリンに混合して使用(体積比で7%混合した「バイオガソリン」を販売中)

このように2通りの方法によって、日本では「バイオエタノール」の普及を目指している。2009年度は、日本国内でこのバイオエタノールの製造・利用が活発になってきた。2009年度は、多くの実証プラント、実用化プラントが立ち上がった(表)。日本でのバイオエタノールの普及が、いよいよ本格化してきた。



図 バイオエタノールの普及目標



図 バイオエタノールの利用方法


表 バイオエタノールの製造・利用の最近の動向

実施者バイオエタノールの製造・利用
オノエンホールディング2009年4月に苫小牧で、実証プラントを稼動。コメを原料とし、生産規模は、年間15,000 キロリットル。
森林総合研究所、東大、早稲田大、秋田県立大2009年6月に北秋田市で、実証プラントが完成。スギ林地残材を用いて、年間125キロリットルを製造。
JA全農2009年7月から、バイオ燃料混合ガソリン「E3」の販売を開始。イネを原料とし、生産量は年間33,000キロリットル。
三菱化学、住友林業、北川鉄工所、日東電工、三菱重工2009年9月、林地残材から効率よく、低コストでバイオエタノールとする研究開発がNEDO事業としてスタート。
東京農業大学、積水化学工業、長崎総合科学大学2009年12月、木材、ソルガム、バガス、稲わらをガス化し、高効率にバイオエタノールを製造する実証実験に成功。
三菱重工業、白鶴酒造、関西化学機械製作2009年12月から、稲わら、麦わらを原料とする、バイオエタノール製造実証施設が、明石市で本格稼動。
新日本石油、和歌山石油精製バイオマス燃料供給有限責任事業組合(JBSL)が利用する、バイオETBEタンクのある基地設備「JBSL和歌山ターミナル」が2009年11月に完成。2009年12月には、米国から22,000キロリットルのバイオETBEがこの基地に到着。

参考:資源エネルギー庁ホームページ、石油連盟ホームページ、環境新聞、化学工業日報他

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