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東南アジアのバイオマス植林が活発化

東南アジアのバイオマス植林が活発化

東南アジアでバイオ燃料用にバイオマス植林が、活発化してきている。この背景にはEUが2020年までにバイオ燃料の使用比率を10%にする事を2007年に合意した事がある。欧州各国はバイオ燃料の自国での生産にシフトしているが、更に加速される事は予想される。その原料供給を見込んだ植林ビジネスと推察される。バイオエタノールの欧州の生産量は52.8万トン(2004年)から281.6万トン(2008年)に急増している。世界のバイオエタノールの生産量は現在の約3倍(1億5千万kL)に達すると予想されている。

  1. タイ、インドネシア、フィリッピン:サトウキビ畑とキャッサバの耕作
    2010年までにタイ、インドネシア、フィリッピンの3ヶ国で、2万km2のサトウキビ畑と3.3万km2のキャッサバの耕作地が新たに開墾される予定である。(2009.6、インドネシアのRatneswary Balasingam女史:Frost & Sullivan's Asia Pacific Research Analyst of Chemicals, Material & Food Practice)。僻地の経済活性化策の一環としてバイオ燃料目的に植林が活発に推進されて行くのは間違いない。
  2. マレーシア・カリマンタン北東部:キャッサバの植林
    MLABSシステム、NEXT Gen Biosciences、Grand Inizioの三社は、マレーシアのサバ(カリマンタンの北東部)に1万ha(100km2)にカッサバの植林に合意したと発表した(2009.09)。Next Gen Biosciencesが10万トン/yのバイオエタノールプラントを建設し、Grand Inizioはエンジニアリングを担当する。
  3. インドネシア:パーム植林
    インドネシアでの草炭地2万km2がパーム植林になると予想されている(2009.02)。

    図 東南アジア((タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア)の新規植林
    図 東南アジア((タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア)の新規植林

  4. バイオマス植林によるバイオ燃料供給量
    新規の植林は7.3万km2に上る。バイオ燃料の供給量は、1km2当たり500トンであるので、植林によるバイオ燃料は
    7.3万km2×500トン/ km2 =3,650万トン/年
    のバイオ燃料を新たに供給する体制が構築される事になる。

更に、中国企業(ZTE Agribusiness Company Ltd)が、コンゴ政府に1万km2(2008年9月の段階では2,000km2だった)のパーム植林計画が2009年7月に明らかにした。バイオマス植林は、東アジアだけでなく、アフリカ地域にも拡大している。


出典
http://www.mida.gov.my/en_v2/index.php?mact=News,cntnt01,detail,0&cntnt01articleid=437&cntnt01returnid=131(サバ地区での植林)
http://www.electricenergyonline.com/?page=show_news&id=114300(3ケ国)
http://english.people.com.cn/90001/90776/90883/6698090.html(中国のコンゴ植林)
http://www.guardian.co.uk/environment/2009/feb/18/indonesia-peat-palm-oil
Indonesia reopens peatland to palm oil plantation(インドネシア草炭地パーム植林)

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