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バイオディーゼル燃料利用を推進させる新技術

バイオディーゼル燃料利用を推進させる新技術

日本政府が掲げたバイオマス輸送燃料の導入は、原油換算で2010年度までに50万キロリットルである。バイオディーゼルが1〜2万キロリットル、バイオエタノールが48 〜49万キロリットルとしている。2007年度は、製造量は0.62万キロリットル、平均の製造コストは124円/リットルであった。

家庭および食品加工会社からの廃食用油を回収して、バイオディーゼルを製造し利用する取り組みは、自治体、企業、NPOなどが地域内で回収・加工・利用する「地産地消」型のシステムが中心になっている。今後も、日本各地で「地域」の強みを生かし、「地域」に密着したバイオディ−ゼルの加工、消費が進んで行くことが重要になってくる。

横浜市は、2009年11月から、廃食用油からのバイオディーゼル活用事業を開始した。2009年度は、金沢区の市立小学校22校から廃食用油を回収し、バイオディーゼルとする。精製したバイオディーゼルは金沢水再生センターで、発電機で重油代替として使用する。2010年度以降は、事業を拡大し、市内全区で展開し、年間200キロリットルの廃食用油を回収し、バイオディーゼルを180キロリットル精製する。年間のCO2排出削減は542トンと見込んでいる。

このバイオディーゼルの製造は、現在は主にFAME法(Fatty Acid Methyl Ester: 脂肪酸メチルエステル法)で製造されている。この製造法の問題点は、グリセリンが副生することで、グリセリンは産業廃棄物として処分される。日本触媒蠅蓮◆屬海離哀螢札螢鵑ら、アクリル酸製造時の中間体であるアクロレインを製造する高性能触媒を開発した。」と2009年10月発表した。この技術は、NEDOの2009年イノベーション実用化開発費助成の対象として採択され、今後パイロットプラントによる実証を目指す。副生物のグリセリンは、アクリル酸となり、更に吸水性ポリマー、汚水浄化用の高分子凝集材として利用される。従来、廃棄していたグリセリンが、高分子材料として利用されることで、バイオディーゼルの利用に弾みがついてきた。


図 廃食用油からバイオディーゼルの製造
図 廃食用油からバイオディーゼルの製造


図 グリセリンからアクリル酸の製造
図 グリセリンからアクリル酸の製造


参考:バイオマス白書2009(NPO バイオマス産業ネットワーク)、環境新聞、日本触媒ホームページ

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