HOME  >   トピックスアーカイブ  >  藻類のバイオマス利用(1)「非食料の藻類からのバイオ燃料が本格始動」

藻類のバイオマス利用(1)「非食料の藻類からのバイオ燃料が本格始動」

藻類のバイオマス利用(1)「非食料の藻類からのバイオ燃料が本格始動」

トウモロコシやサトウキビに代わる、非食料である「藻類」を原料したバイオ燃料の研究開発が、日本において加速している。「藻類」が注目されるのは、非食料の他に、狭い面積で大量に油が採取されることにある。年間の1ヘクタール(ha)のバイオ燃料の生産量は大豆、パーム油等に比較して、藻類は一桁以上多い。

2008年6月に、柏木教授(東工大)、武田教授(中部大)、久留島教授(東洋大)および持田教授(九州大)は、「海洋バイオマス研究コンソーシアム」を立ち上げた。日本は国土面積は小さいが、国土を海に囲まれ世界第6位の海洋面積を有している。この海洋資源を活用し、「藻類」を「海洋バイオマス」としてバイオ燃料に転換し、活用するのが目的である。具体的には、石油精製所や火力発電所がある臨界エリアに基地局を置き、これら工場から排出されるCO2を海中に溶かし込む。この高濃度のCO2下で、藻類の光合成を促し大量生産をする。藻類は、バイオ燃料の原料、養殖業などに活用する。世界全体のCO2排出量を2050年までに50%削減するという長期目標を掲げている。

2009年度からは、沖縄県うるま市において、琉球大学の主導で、微細藻類の培養や養殖の実証実験を開始した。沖縄電力の火力発電所から排出されるCO2を回収し、溶解実験、海洋プランクトン藻類を用いて培養やバイオマス燃料化の試験が進んでいる。


表 年間の1ヘクタール(ha)あたりのバイオ燃料生産量
(資料:「藻類バイオマスエネルギーの展望」筑波大学・渡邉信教授)

原料バイオ燃料生産量(トン/ha・年)
トウモロコシ(Corn) 0.2
大豆(Soybeans)0.5
ベニバナ(Safflower)0.8
ヒマワリ(Sunflower)1.0
アブラナ(Rapeseed)1.2
パーム油(Oil Palm)6.0
微細藻類(Micro Algae)47-140

参考:「藻類バイオマスエネルギーの展望」筑波大学大学院・渡邉信教授、日経BP、他

その他のトピックス