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バイオマスからのメタン発酵が日本各地で本格化

バイオマスからのメタン発酵が日本各地で本格化

日本の家庭から出る食べ物由来のゴミ(食品廃棄物)は年間1,100万トン、食品関連業者からの食品廃棄物は年間1,100トンで、合計2,200万トンが排出されている(2005年度)。この内、再利用されているのは800万トンで、残り1,400万トンもの食品廃棄物は焼却、埋め立て処分され、廃棄している。

これまで食品廃棄物の再利用の多くは飼料、堆肥であった。しかし、食品廃棄物からエネルギーであるメタンを得る事業が、日本各地で本格稼動し拡大している。この事業の技術は、メタン発酵法と呼ばれ、バイオマス中の有機物を、嫌気性細菌で分解しメタンを製造する。食品廃棄物のように水分が多く、種々の成分を含む廃棄物には「メタン発酵法」が適している。バイオマスからメタンを製造し、エネルギーとして利用する事業は、地球温暖化防止の切り札として期待されている。

これに応じてメタン化プラントの建設も進んでおり、表にはその例を示している。


食品廃棄物の量と処理
図 食品廃棄物の量と処理


表 バイオマスからのメタン発酵事業

実施者 バイオマス 事業内容
菊之露酒造
(沖縄県)
焼酎製造時で発生する蒸留粕
  • 処理量:10.5トン/日
  • メタンは脱硫後、ボイラーで燃焼させ、蒸気を生成させる。蒸気は酒びん洗浄に使用
  • 2008年から稼動
アサヒ飲料
(明石工場・兵庫県)
コーヒー粕、茶、粕
  • メタンを回収し、工場内熱源に利用
  • 2009年、稼働
コカコーラ
(東海工場・愛知県)
(明石工場・兵庫県)
コーヒー粕、茶、粕
  • メタンを回収し、工場内熱源に利用
  • 2009年、稼働
上越バイオマス循環事業協同組合
(新潟県・上越市)
生ごみ、下水汚泥
  • 処理量:生ごみ17〜18トン/日、下水汚泥80トン/月
  • 2009年、稼動
  • バイオガスは蒸気ボイラーの熱源に利用
黒部市
(富山県)
下水汚泥、浄化槽汚泥、食品残渣
  • メタン発酵プラントは2011年に完成
  • メタンは熱源や発電燃料に利用
  • CO2削減効果は1,000トン/年
京丹後市
(京都府)
食品廃棄物 他
  • 処理量50トン/日のメタン化施設
東京都大田区 食品廃棄物 他
  • 処理量110トン/日の日本最大規模のメタン化施設

参考:化学工業日報、日刊産業新聞、中日新聞、黒部市ホームページ他

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