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全国に広がるバイオマスチップでCO2削減

全国に広がるバイオマスチップでCO2削減

地元などから出る間伐材や製材工場の残材を、バイオ燃料として活用する事業が相次いでいる。 山口県、宮崎県、福井県および滋賀県の木質バイオマス利用の状況を表に示す。地域で産出する間伐材や林地残材を燃料化し、地域の産業や日常生活のエネルギーに利活用する「エネルギーの地産地消」が促進されている。

バイオ燃料は、日本政府が温暖化対策や循環型社会の実現に向けて活用を進めているものの一つである。日本政府は、京都議定書の目標達成計画で、2010年度までに廃棄物発電+バイオマス発電で586万キロリットル(原油換算)、バイオマス熱利用で308万キロリットル(原油換算)のバイオマス利用を目標に掲げている。


表 木質バイオマスの利用状況

地域 木質バイオマス利用状況 木質バイオマス利用の効果
阿武町
(山口県)
  1. 間伐材、製材工場の残材をチップ化(400トン/年使用)
  2. 2009年7月、本格稼動
  1. ボイラーでチップを燃焼し、得られた熱を「道の駅阿武町」の温泉施設や温水プールに利用
  2. 重油で120キロリットル/年の削減効果とCO2排出で324 トン/年の削減効果
野尻町
(宮崎県)
  1. 2009年3月、間伐材をチップ化
  2. 2010年1月、ペレット化開始
  3. 年間20,000m3の木質系バイオマスの確保が目標
  1. チップ及びペレットは燃焼し、園芸用ビニールハウス内を加温
  2. チップは和牛の敷きわら利用
福井県
  1. 2009年7月12日、「バイオマス会議」を結成
  2. 木質バイオマス利用に挑戦している福井県内の7団体が連携し参加
  1. 福井県内のまきや木炭、植物油などのバイオマス利用の普及拡大
  2. バイオマス普及により、林業や山間地域を活性化
積水ハウス
浅井工場(滋賀県長浜市)
  1. 積水ハウス蠅量攤狃斬靈僂虜猯噌場からのおが屑を熱分解によりガス化
  2. 精製した合成ガス(COとH2)でガスエンジンによる発電と排熱回収
  3. 2006年に設備化、試運転後に本格稼動
  1. 2.2トン/日のおが屑から1日1,750kWhの発電(工場の電力需要の30%に相当)
  2. 回収熱は木材の乾燥用熱風と事務所の暖房用温水として利用。
  3. 電気代、廃棄物処理費用が2,200万円/年節約

表 新エネルギーの導入実績と目標(出典:資源エネルギー庁「日本のエネルギー2009」)
(単位 原油換算万キロリットル)

利用分野 新エネルギー 2006年度 2010年度
発電分野 太陽光発電 41.8 118
風力発電 60.7 134
廃棄物発電+バイオマス発電 290.5 586
熱利用分野 バイオマス熱利用 156 308
その他熱利用 712 764
合計
(対1次エネルギー供給比)
1,262
(2.2%)
1,910
(3%程度)

その他熱利用:太陽熱利用、農業廃棄物熱利用、未利用エネルギー等


図 新エネルギーの導入実績と目標(出典:資源エネルギー庁「日本のエネルギー2009」)

図 新エネルギーの導入実績と目標(出典:資源エネルギー庁「日本のエネルギー2009」)

参考:朝日新聞、宮崎日日新聞、中日新聞 他

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