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インドネシアにおけるヤシ殻と籾殻による発電ポテンシャル

インドネシアは世界一のパーム油の生産国であり、米の生産量も世界第四位の農業国である。 パーム油は年間1,900万トン、米は年間6,000万トンが生産されており、それに伴い多くの生産残渣が発生し処理が課題となっている。パーム油の場合、生産量と同量のヤシ殻(EFB: Empty Fruit Bunches)1,900万トンが発生し、米についても生産量の20%に及ぶ1,200万トンの籾殻が廃棄物として発生している。

これらの廃棄物は熱量が豊富で発電に使用することが出来る。ヤシ殻1トンからは1,330 kWhの発電が可能とされており1,900万トンのヤシ殻からは年間25,270GWhの電力を生み出すことができる。現在の電力の販売価格は6セント/kWhなので、年間15.2億ドルの電力に相当する。 別の見方をすると、1,900万トンのパーム油の生産に必要なコストは、年間66億ドルで(小規模農園のパーム油製造コスト348ドル/トン)、ヤシ殻発電による売電によってパーム油製造コストの23%削減に相当する。

一方、籾殻1トンからは800 kWhの電力が得られるので、年間1,200万トンの籾殻からは9,600GWhの電力が発電できる。インドネシアの2006年度の発電量は115,218GWhなので、ヤシ殻と籾殻で発電を行なうと年間34,870 GWhの電力が得られ、実に国内の30%程度の電力を賄うことができる量である。

ヤシ殻の有効利用について、IFC(国際金融公社)は、「パーム油の生産において同量のヤシ殻がごみとして残る。このヤシ殻を原料として発電を行なうと、自己消費分を差し引いても4,200GWhの余剰電力が得られる」との検討結果を示した。 これに対して電力会社のPT PLN (インドネシア国営電力会社)は、「IFCの推進するバイオ発電所建設計画を歓迎する」と表明している。

アブラヤシからの生成物

図 アブラヤシからの生成物 (パーム油価格:2009年1月〜3月)

参考:The Jakarta Post, Fri.04/17, Mon, 04/20/2009) パーム油の製造原価(http://www.malaysia-navi.jp/news/081014064941.html) ジャカルタポスト http://www.thejakartapost.com/ 他

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