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4.2 各種バイオ燃料の製造法 |
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4.2.1 バイオエタノール |
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糖質あるいはでんぷん質が豊富な有機物から糖液を搾取し、これを嫌気性発酵させる。生産性を上げるために研究開発が繰り返され、現在では数多くの発酵方法が存在する。
でんぷん質原料を用いる場合には、発酵の前に酵素(アミラーゼ)による糖化プロセスが必要となる。
また近年、従来は行われていなかったセルロース系原料からのエタノール製造の技術開発が国内 において進められている。この場合にも、原料に含まれるセルロースやヘミセルロースを分解し て糖に変換する糖化プロセスが必要であるが、その方法には、酸糖化法、酵素糖化法、亜臨界水法 等がある。
また、セルロース系原料からの発酵効率を上げるため、遺伝子組み換えによる発酵菌の開発も行われている。 |
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反応式(6炭糖の例)
C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2 |
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図 4.4 バイオエタノール製造工程概要 |
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*国内実証プラントにおける製造事例 |
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(1)沖縄県伊江島
アサヒビール(株)と(独)農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センターは、砂糖とエタノールを複合生産するプロセスを考案し、2006年より沖縄県伊江島において実証試験を行って いる。
原料とする高バイオマス量サトウキビは、従来種より一株あたりの茎の数が極めて多く、株の再 生力も旺盛である。そのため、単位面積あたりで得られる糖の量が従来種より多くなり、砂糖生産 に影響を与えずにバイオエタノール製造が可能になる。また、燃焼エネルギー源として利用可能な バガス(サトウキビの搾りかす)の生成量も従来種の3倍以上となり、砂糖とエタノールの生産に必要な全エネルギーを賄うことができる。
プラントは製糖設備とエタノール製造設備からなる。高バイオマス量サトウキビから1回だけ砂糖を結晶化した後の1番蜜を原料とし、水で希釈し全糖濃度を20~25%に調整した後、高発酵性 酵母を添加し発酵させる。1番蜜は廃糖蜜に比べて塩類の濃縮が少ないため、耐塩性酵母を用いる必要がない。 |
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図 4.5 高バイオマス量サトウキビからの砂糖・エタノール生産フロー1 |
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1 (独)農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター、プレスリリースhttp://www.knaes.affrc.go.jp/press/20060131/jissyo.html |
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(2)大阪府堺市
バイオエタノール・ジャパン関西(株)は、建設廃木材等から希硫酸による2段階糖化法と、さら に遺伝子組み換え菌K011と酵母の2種類の菌体を用いてバイオエタノールの製造を行っている。
この遺伝子組み換え菌は、米国で開発され、丸紅(株)と月島機械(株)が日本へ導入したものである。
希硫酸による2段階糖化法では、まず、1次加水分解においてヘミセルロースから5炭糖を回収 し、中和後、遺伝子組み換え菌を用いて、通常の微生物では発酵できない5炭糖(キシロース等)の エタノール発酵を行う。一方、1次加水分解の残渣は、希硫酸により再度加水分解し、残渣中のセ ルロースから6単糖を回収、中和した後、酵母を用いてエタノール発酵を行う。 |
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2 寺島ら、建設廃木材からのバイオエタノール製造、大成建設技術センター報 第38号、2005 |
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図 4.6 希硫酸2段階プロセスによるバイオエタノール製造フロー 2 |
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(3) 岡山県真庭市
三井造船(株)と岡山県は、針葉樹端材の木材チップを主原料として、バイオエタノールを製造している。
希硫酸およびセルロース分解酵素(セルラーゼ)によりヘミセルロース、セルロースを糖に変換後、VTT(フィンランド)が開発した遺伝子組換え酵母によりC5糖、C6糖の同時発酵を行う。
精製したエタノールは、高機能なゼオライト膜により無水化される。 |
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図 4.7 希硫酸およびセルラーゼ前処理によるバイオエタノール製造フロー3 |
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3 三井造船(株)、木質系バイオエタノールの製造技術について、2006 |
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